ピアノのレッスンは学校や塾とは異なり1対1の関係が十数年にわたることが多いため、私が生徒に与える影響力は大きいと感じています。
だからこそ私は、ピアノの技術を教える以前に人としての成長を大切にし、自分の子供を育てるような愛情と責任をもって生徒に向き合っています。
教育の基本は「挨拶」です。
人から先に言われてするのではなく、自分から声を発することで人に与える印象が大きく変わります。
簡単なことのように思えますが、社会に出るとこの習慣がとても重要になります。
挨拶の一言が自分を認め、自信を育てるきっかけにもなるのです。
私は教室に入るときやレッスンの始めと終わりには、必ず相手の顔を見てきちんと挨拶することを生徒に最初に伝えます。
挨拶ができたら、いよいよレッスンの始まりです。
「ここはどう弾きたい?」「これはどう思う?」「何か他に感じることはある?」
私から一方的に伝えるのではなく、生徒たち自身に考えてもらう時間を大切にしています。
そしてピアノの椅子から離れてステップを踏んだりジャンプをしたり、体全体を使ってスイングすることで、驚くほど表現力が広がっていきます。
その瞬間、すかさず「すごいね!」「できたね!」と一緒に喜び、成長を共に分かち合います。
こうしたプロセスを通して、生徒たちは自分を認め、自信をつけ、困難に立ち向かう力を身につけます。
さらに、自ら考え、物事を継続する心が育まれていくのです。
私自身、子供の頃すべてのことに自信がありませんでした。
唯一私が一番輝けるものは、ピアノでした。
「ふぃおれんて」という教室名には、「華やかな」「繁栄する」という意味があります。
この教室の名前のように、一人一人が花が咲くように何か一つでもその子にとって自信となり輝けるものがあれば、 少しずつ成長していく過程で、変化をもたらして、豊かな人生を歩んでもらいたいと思ってます。